歌川広重 浮世絵「小梅堤」

現在、新東京タワーの建設予定地になっている場所は、江戸時代には”小梅村”と呼ばれていました。 下の浮世絵は、歌川広重(安藤広重)の代表的な作品のひとつ「名所江戸百景 - 小梅堤(こうめ づつみ)」という浮世絵です。

この作品は、安政3年~5年(1856-1858)にかけて制作された作品で、小梅村を流れる曳舟川(ひきふねがわ)を描いたものです。現在は、曳舟川は曳舟川通りになっています。 当時曳舟川の川幅がとても狭かったので、櫓(ろ)でこいで船を進めることができなかったため、船に網をつけて、土手を歩きながら曳いて運航していたそうです。 この土手のことを、江戸時代の人々は小梅堤と呼んでいました。


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この絵はちょうど現在の”小梅児童遊園(業平橋駅のすぐとなり)”のあたりから、曳舟川通りを眺めた風景と言われています。 ですから、浮世絵のちょうど右下でわんこと遊んでいる坊やたちの右のあたりが、新タワーの建設予定地ということになります。  その辺りには梅がたくさん植えられていて、その広さが8段(8㎢)あったことから、八段梅とも呼ばれていたそうです。

すみだ郷土文化資料館
この広重の小梅堤という作品は、小梅小学校のお隣にある”すみだ郷土文化資料館”の2階の浮世絵展示コーナーでみることができます。
(03-5619-7034 / 館内での写真撮影は禁止になってます)

神保町
本物を手にしたいという方は、神保町に行くと6~7万円ぐらいで、広重の浮世絵は売られています。 有名なお店では、”東洲斎”というお店があり、 とても親切なお店の方が浮世絵のことを詳しく教えてくれます。お願いすると、購入した浮世絵の説明書きとかもいただけます。
例えば、広重の名所江戸百景でも、初刷のもので状態がよく人気のある浮世絵は、車が買えるようなお値段ですが、虫食い跡があったり、汚れがあったり、 (「折れ跡」があるものは、特によくないそうです)減点要素があるときは、数万円という値段で買うことができます。
神保町には、その他にもいろんな江戸時代の作品を扱うお店があります。詳しくは、Yahoo Category で調べてみてください。



”小梅児童遊園”マメ知識

広重が「小梅堤」を描いた江戸時代をしのんで、曳舟(ひきふね)川通りを眺めるのに最もふさわしいのが”小梅児童遊園”です。 この公園は業平橋駅を降りてすぐのところにあるのですが、本当に小さい公園です。昭和31年4月1日に当時の小梅1丁目1番地に開園された児童公園で、広さは227坪・当時10か所あった公園のうち公有地だったのは この公園を含めた4ヶ所のみでした。